2018年10月5日金曜日

ヒストリーを少々(ギター増殖編①)

毎週末に台風が到来しています。今週末にも25号がやって来ます。今回は少し日本海側に逸れていくようなので、直撃は免れそう。それでも屋根の瓦が心配です。

ある時、OFF会で知り合った近くの方を訪問する事になった。なんでそうなったかは忘れた。このお方、OFF会に持ち込んできたのはErvin SomogyiのOMだった。そんなお金持ちなのである。彼の自宅には完全空調の部屋にたくさんのギターがあるらしい事を聞いていた。なので、弾き倒してやろう....と。(笑

ギター関係の友人ができてくると、頼み込んでさまざまなギターを弾く事ができる。自分に会う音ってのはどんなんだろう?って疑問も一部は解消されたりする。弾き易さと音の調和、てか妥協点。

たまたまその時に弾かせてもらったのがMartin OM-42 Customだった。OM-42はマーチンでもなかなか上位に位置するお高いモデル。弦長はドレッドノートと同じで、ボディーはトリプルオーと同じだ。42シリーズだから、貝殻細工もキラキラしている。さて、このカスタムってのがポイントだった。レギュラーのOM-42は、スプルースのトップにインディアンローズのサイド・バックなんだが、このカスタムはマホガニーのサイド・バックだった。その軽妙な鳴りに心をつかまれてしまった。

だけど、そうやすやすと買えるような代物ではない。なのでここからしばらくマホガニーのギターが欲しくてたまらなくなった。そんな頃にリリースされたのがモーリスのSシリーズだった。

もちろん、カタログスペックに飛びつけるほど裕福ではない。国産とはいえ、20万円ほどもするからだ。弾いてみなくちゃ決められない。Lakewoodを購入した島村楽器に無理を言って、東京で出展されていたショーモデルを取り寄せてもらった。頼んだのはS-96というモデル。

試奏した個体、弦はほぼ死んでいたけど、トップ材がシダーということもあってか、ずいぶん鳴りの良いギターだった。ネックもすごく薄くて、押弦も楽だった。もちろん発注してしまったわ。ボディーの形がソモギのMDに似ていたのも大きなファクターだったことを白状しておこう。

低い弦高と薄いネックのおかげで、ずいぶんと上達できたような気になったのはいうまでもない。演奏会にも持ち出したが、この程度の価格のギターが話題に上る事はない。
現在でもS-96Ⅲとして生産は継続されているようだ。これにはB-Bandのピックアップも付いていたが、使った事がない。

そうこうしていると、友人のギター弾きからAlbert & Mueller S3 Blackwoodを買わないか?と打診があった。サイド・バックがアフリカ産のブラックウッドだから、かなり硬いはずだ。僕はどちらかといえばはっきりした音が好きだったので、その友人が『きっと合うぞ』と提案してくれたのだった。

友人のお宅まで試奏しに出かけた。会計士さんなのでお金持ちだわ。それは別として、ネックに打コンはあったものの気に入った音だった。せっかくの提案だったし、買うことにした。押しには弱いのだよ。その友人の持ち物はケヴィン・ライアン。それはそれはお高いギターなのだ。

それにしても立て続けによく買ったもんだ。これでドイツ製のレイクウッド含めてギターが二本になった。

0 件のコメント:

コメントを投稿