2018年8月7日火曜日

ヒストリーを少々(初めての高額ギター編)

今日は久しぶりに雨です。いやあ、うれしい雨ですね。これで少し涼しくなってくれるといいんですが。


一瞬にしてソロギターどっぷりはまってしまったわたし。一応、人に聴かせられるまで、どのように上達したのか?ってのを書いておこうと思う。

日本でのソロ・ギターの起源は中川イサトだと知った。彼はもと五つの赤い風船のメンバーだった。ちょうどその頃、サントリーウーロン茶のCMは奥居香(現岸谷香)があの蘇州夜曲を歌っていた。これが好きだった。ネットで調べてみると、中川イサトのTAB譜があることを知り、速攻で注文した。この曲が好きで、二胡まで始めちゃったもんね。(笑




この楽譜集にCDは付属していない。だから原曲も知らぬまま弾いていた。収録されているCD『SAYONARA』は既に廃盤になっていた。中古CDを探しまくって、手に入れたのはチェコに駐在しているときだった。今では演奏を始めるときには必ず蘇州夜曲から始める。ほぼ初めて弾いたソロ曲なので、思い入れがあるのだ。

1998年にはこんな本に出会った。内容は、岡崎倫典とか吉川忠英のソロ曲とTAB譜が掲載されていた。もちろんCD付き。

岡崎倫典は『めざめの瞬間 -Pastime-』と『雲の上の小さな島』、それに吉川忠英の『ウラハラへの道』と『アレンの草原』。いずれも画期的だった。とても一人で弾いているとは思えなかった。
最初にトライしたのは『めざめの瞬間 -Pastime-』だったが、初めてのオープンチューニングでCGDGCD。当時はクロマチックチューナーを持っていなかったので、チューニングだけでえらく時間を費やした記憶がある。それで弾けたのかって?.....無理だった。初心者にはハードルが高すぎたのだ。ならば...と次にトライしたのは『雲の上の小さな島』。こいつはレギュラーチューニングだったので、それっぽくは弾けるようになった。たしか数ヶ月は費やしたようだ。

次の年もアコースティックファンフェアへ行った。この時には、ネットを通じて知り合った近隣の知り合いができた。N氏だ。その方からのお誘いもあって、フェアの後にOFF会(演奏会)へも参加することになった。フェアを終えて、土砂降りの中を会場に向かった。場所は羽島市。某電機メーカーの施設を借りていてくれたのだ。持ち込んだのは唯一のギターだったYamaki。演奏したのは蘇州夜曲だった。これしか弾けなかったもんな。このOFF会には岸部眞明が来てた。当時はあまり知らなかったけど、プロだと聞いた。その演奏もすばらしいものだった。もちろん、参加されたアマチュアの方の演奏もすばらしかった。OFF会は明け方まで続いた。(笑 あんな風に弾けたらええなぁ....と夢心地で明け方に帰路についた。

要は、いい音楽をたくさん観て聴いて、好きな曲をたくさんコピーすること。さらに、人前での演奏をすること。できればいいギターを持つに越した事はない。高価じゃなくてもいいから、キチンと弦高が調整されたギターが必須だと思う。こんなんがギター上達の近道と言えそうだ。


その後、小松原俊・岸部眞明などのCDと楽譜を出る都度買っていった。CDの中の数曲をコピーした。弾けるようになったものやら諦めたもの、コスパは大層悪いに違いない。

なんかね、楽譜を買うと満足しちゃうんだな。ホラ、用もないのに会社の往復にビジネスバッグに書類入れて持ち帰るでしょ?それで仕事する?しないよね。それと一緒さ。(笑


そんな頃に購入したのが、マーチンOOO-28SQだった。これは、当時大須にあったSoloという店で購入した初めての高額ギターだった。もちろん中古委託品で価格は18万円。それでも抱いて寝たいくらいのモノだった。Hey Heyを弾くと、なんかEric Claptonになりきれてた。(笑

SQというのはSquare Rod(スクエア・ロッド)がネックに仕込まれているタイプ。ネックが反っても修正はできないが、反りにくく作られている。これに対してAJ(Adjustable Rod)ってのがあり、これは調整可能な一般的なもんだ。どちらがいいのかってのは、分からないが、一般的にSQは音が太いと言われているが、僕には分からない。

我々の年代ではマーチンってのは憧れだった。日本で初めて故・加藤和彦がD-45を購入した。続いてガロも買った。有名人はマーチンだった。



しばらくマーチンを弾き倒してくると、音的に満足できなくなってきた。どうも音が薄っぺらなのだ。今で言うと鳴らないギターだった。それにショートスケールのOOOタイプだと、オープンチューニングで6弦を下げるとビビるしダレるしシャープする。そんな事もあって、次の候補ギターを伺っていた。

そんな折、件の知り合いN氏から演奏会をするってお誘いがあった。OOO-28SQを持って出かけてきた。この時は小松原俊の『くじら』を演奏したと思う。その演奏会でN氏のギター(James Goodall)にはピックアップが取り付けてあった。今にして思えばマグネットをサウンドホールに付けてあっただけだったんだが、きれいに伸びるサスティーンに感激してしまった。早速、買ってきたのはこんなのだった。

まあ、あるだけマシって感じ。いよいよピックアップの泥沼にはまり込んでいくのだった。(笑

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